2014年3月6日木曜日

IT業界に就職しようとしてる人に捧げる

AndroidStudioについて検索していたらとある人のブログに行き着いた。

その中で気になるエントリーがあった。
とある業界サイトで掲載された記事についての個人的な見解について述べられていた。
要旨としては「『昔は一攫千金するためにプログラマーになりたかった』という記事があったが、私はそうは思わない。ただ興味をもっておもしろいという快感があったからこの業界に入った」というものだ。

以下、個人的な見解です。
私もそう思う。ただ興味があってこいつはおもしろいねという考えでこの業界に入った。
一攫千金とか頭にないですはい。
一攫千金を狙って入ったという人は果たしてどれくらいいるのだろうか。
仮に一攫千金を狙った人が入ったとしてそのプロジェクトはスタートできるのだろうか。
もちろん会社の運営に関しての費用とか見積もりとかできてるんだよね。
なければそのプロジェクトはできない。

まず、会社とは運営するものである。
運営にかかる費用、つまり人件費や電気代、月ごとの利益、借りているオフィスであれば賃料もつく、平たく言えばその会社が存続可能な金額が必要である。
ここが出せないとそのプロジェクトはスタートできない。
おもしろいかおもしろくないかその前に、会社としてやっていけるかどうかがまず第一です。
企業の大中小に関わらず、これは絶対条件です。
揚げられるならば、人数、期間、その後の展望など揚げられると具体性が増します。
が、実績のない人の言葉には信頼を寄せることができません。
聞かれたら答えるくらいのスタンスでいいでしょう。
自分から切り出すのは時間の無駄です。与えられた時間内で何を出すのかよく考えましょう。
実績もなく信頼も寄せることができない人が時間を与えられたのです。
大事に使いましょう。

次に、利益は作るものではなく、入ってくるものです。
より良い運営というのは自動的にお金が入ってくるルートを開拓することです。
これを実行する手段はいろいろあります。
例えばBtoBでプロジェクトを3ヶ月のものを受け取り、作る。
規模は自社から2人で、売り上げ予想は1人月100万として2人だから200万*3。
これで会社にかかる固定費+若干の利益(貯蓄含む)が得られます。
でも、プロジェクト自体は3ヶ月で終わりです。
では自動で入ってくるルートを作るにはどうしたらいいか。
メンテを請け負う。これもありですが、この厳しいご時勢ではなかなかありません。
困ったね。
これではやっていけない。
どうするかというと、プロジェクトが終わった人にまたプロジェクトをやってもらう。
自転車操業のような形になりますが、これは人の成長によりお金が入ることを意味しています。
とある分野についてやったことがあるというのは大変喜ばれます。
なぜでしょうか。知っていれば予め課題としてあげることでスムーズな進行が期待されているからです。
利益もあがるし、やった人は成長するし、経験した分野の知識も会社に持って帰れる。
こうして少しずつ知識やノウハウを学び、実績という形で会社へ貢献を続けます。

では1年後はどうしましょうか。実績も積んだし、会社にも少しお金が貯まってきた。
じゃあ、プロジェクトを提案しようと考えた人は甘い。
ボーナスとかもあるよね。他の人ももらえたらうれしいよね。
こうして貯金はボーナスという形で消化されます。
もしくは給料の上昇、あるいは一時手当て。

じゃあ、いつ提案できるの?というのは経営者が聞いてきたときだけです。
会社は経営者のものです。利益も全て経営者のものです。
きれいごとを並べる会社や企業も多いけど、社員に還元することで会社としての方針は経営者が常に握っています。
そして経営者は労働者にアドバイスを求めません。
経営者は常に時代からアドバイスを求めます。
経営者がアドバイスを求めてきたら、提案の前に今こういうジャンルがいいんですよーと前置きをおいた上でこんなのどうですかとごり押しましょう。提案は棄却されますけどね。

いつまでたってもできないじゃん。と考えた人は正解。
やりたいことなんていつまでたってもできません。
できることは会社の方針に沿うことができるプロジェクトのみです。
だから、たとえ経営者から聞かれたとしても自分のやりたいことではなく、会社の方針に沿った、利益をより長く見込めるものを揚げるのがベターでしょう。他の分野でも使えるような部分があれば尚良しです。
だから、過去にあったプロジェクトをモデルケースとした提案を用意しておくのがベターです。
会社の成果物を手に取ることができたら、まずはやってみましょう。
受け取りたいのは着眼点です。プロジェクトをこうしようとかあーしようとかいうものではありません。
再利用可能な着眼点が欲しいのです。

そんな日本だからどんどんガラパゴス化するんだけどね。
労働者になる教育しかしないから経営が育たない。
自分でやるより、事を成すのにはどうしたらいいのかなんてものを人生を通して教育しない。
振り返ってみれば日本が時代を作ったものなんてあっただろうか。
一つとしてない。
TwitterもMicroSoftもFacebookも会社として成る前に、アマチュアでも何でも経営経験があった。
こうした動きは日本でもある。もちろん知っている。だが、ほんとにごく少数だ。学校を巻き込んでのムーブメントを起こす、起こさせるものではない。あくまで「遊び」の延長でしかないのが現状だ。
アイディアはとてもいいのにそれを運営できない。より多くの地域を巻き込めない。難しさがそこにはあるからだろう。有料、無料というのもあると思う。便利であるという実績を作れていないのが致命的だ。

UNIQLOとかTOYOTAとかはお金ありきだから、社会に広がるようなイノベーションは起こせていない。安くて機能的な服や、ecoな車というのは時代にキーワードとして存在するから利益が上がった。しかし、人々を熱中させる革命的なものではない。そして時代に沿うものだから時代が必要としなくなったら廃れる。現に車という業界は前ほどの革新性は出せない。物の寿命というサイクルの中で利益を出すことはできるが、イノベーションという点ではさっぱりといっても良い。

一方、TwitterやMicorsoftやFacebookはどうだろうか。
陰りは見えるものの、常に何かを出している。記憶に新しいのはツールとして出てきたLineだが、セキュリティや若年層での刑事事件の誘発が危なすぎる。Facebookもこれと同じ落とし穴に入っている。インターネットでの閉鎖的な社会が築かれてしまったのが問題だろう。手軽さが売りのTwitterには及ぶべくもない。Microsoftもいろいろ出してるけど、ヒットしない。普及にともない需要が減った、求められている機能が煮詰まってきたからだろう。情報を提示しそれを享受するというのが共通のモデルだが、その情報の入り方出方、使い方に違いが見受けられる。

閉塞的な時代だけど、次は何がヒットするんだろうか。
私は技術的な革新よりも、その前段階として『時間の使い方』を変える、変えさせるツールがヒットするんじゃないだろうかと考えている。Twitterはそういった要素も持っているからしばらくは伸び続けるだろう。できるだけ短い時間で、かつ自分が何かアクションを起こさなくてもやってくれているもの。

これが現代が求めているものです。ある行動にかける時間が減れば、その分時間は空くよね。
その時に、人は何をするのか。これがネクストムーブメントになるんだろうな。

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